人材と企業派閥 2
冷房車に乗り損う要領の悪さはまだしも、整列乗車のときに前のほうに並んでいても座れなかったり、乗換階段でいつも流れに逆らって立往生するなど、戸惑うだけではなく、忌々しい思いをすることも多いですが・・・
一方、皆と一緒にワイワイやっているという喜びや大勢のなかにいるという安らぎもあるのがいいですね。
彼は富山支店には単身赴任でした。
月に2回くらい東京へ帰り、2ヵ月に1回は奥さんが季節物の入れ替えや身辺の整理をかねて富山へきましたが、案外東京との往復は億劫だったようです。
「汽車賃や飛行機代、ときには夜行寝台を利用することもありましたが、1回帰ると交通費だけでも往復3万円かかりますんでね。
これはなんとか必要経費として、課税所得から控除してもらえんもんですかね」
ふつう単身赴任の場合は、どこの会社でも特別手当をだしているようですが、せいぜい交通費をカバーする程度です。
しかし、"手当"であるが故に、これも給与所得の一部となり、課税されます。
月10万円として1年で120万円を、かりに年収600万円に加算されると、所得税、住民税などの累進課税でほとんどとられてしまいますう。
したがって120万円貰っても手取りはゼロに近く、これでは夫婦で年2、30回の往復交通費にもなりません。