ホテルの照明 2
電報を依頼する頼信紙(電報発信依頼用紙)の指定欄にウナという略号を記入すると至急報の扱いになるわけです。
もちろん別料金になりますが・・・
日本全国どこへでも2時間くらいで届き、24時間夜中でも配達されるという、お上の意識が濃厚にあったお役所の仕事としてはサービスの行き届いたよい制度で盛んに利用したものでした。
電報が連絡に便利といっても、こちらから発信するには郵便局に行かなければなりません。
一般の郵便局は午後5時に閉まるので、それ以後は中央郵便局か遅くまで開いている特別な郵便局を探さなければなりません。
フリーランスで毎日のように違う劇場で仕事をしている私にはどうしても電話が必要です。
当時は焼失電話(家と共に焼けた電話、または電話機は残ったが回線が焼けた電話)を持っている人でも復旧がいつになるかわからないという状況でしたから、もちろん新設電話の申し込みなどとんでもない話でした。
・・・とにかく電話線が焼けて回線がないのですからどうしようもありません。
なにしろ、まだかくれん棒のような照明がなかったのです。
そのうちに新設電話の受け付けだけはしてくれるというので電話局に行きました。